自分をさらけ出し信頼を得ようとして失敗する人たちは何を間違えているのか

 

こんにちは、たかはしあやです。

ビジネスでSNSを活用していくというのが当たり前になりましたね。

でも、どんなことをどんなタイミングで、どのくらい書けばいいのかよくわからないな・・・
ちょっと悩んでいた時に、誰かのシェアでこんな記事を見つけたとします。

「自分をさらけ出すことであなたのビジネスがうまくいく」

自分をさらけ出す・・・
ちょっと勇気がいるけどビジネスがうまくいくのならやってみよう!

そう思って思い切って自分について赤裸々に書いてみることに。
ところが、ビジネスがうまくいくどころか逆効果。
どうしてうまくいかないの?

実は、こんな悩みを相談されることが増えたんです。
もしかしたらあなたも、同じようなことで悩んでいませんか?

自分をさらけ出すとは「自己開示をしていこう」ということ

自分をさらけ出すというのを、なんでも赤裸々に話すことだと思っている人もいるんですが、ビジネスでSNSを活用するための「さらけ出す」というのは、自己開示のことですね。

 

自己開示については、こちらの記事がオススメです。

記事の中に、こんなことが書かれています。

 私たちは、自分が信頼している「特別な人」の言葉を信じ、「特別な人」から物を買い、「特別な人」からの好意を受け入れます。自分が好意をもって信頼している人にハグされることは「喜び」ですが、そうでない人からのハグは「セクハラ」になってしまうのが、その証拠です。

自己開示をすることで、ラポール(心が通じ合い、お互いを信頼しあえる状態)を築きやすくなります。
この記事の中で書かれている「特別な人」になることができます。

それにより自分の言動が信頼されやすくなり、相手から適切な情報を得られるようになり、ビジネスに繋げやすくなっていきます。

SNS活用テクニックと心理学の意外な関係

ビジネスでSNSを活用するテクニックと使われるものは、心理学関連の手法をベースにアレンジしたものが大半ですね。

一例を紹介していくと・・・

◆「自撮りをアップしましょう!」→ザイオンス効果

同じ人や物に接する回数に比例して、その対象に対して好印象を持つようになる効果のことで、単純接触の効果とも呼ばれます。

◆「コメントやいいねをつけましょう!」→好意の返報性

人は何かをしてもらったら、それと同等もしくは同等以上の「お返し」をしたくなるというもの。
例えば日本人は、試食すると買わなきゃ悪いな・・・と思う人が多いですが、国民性として好意の返報性を重要視しているんだと思います。

◆「批判的なコメントは消したり・相手をブロックしましょう」→ブロークンウインドウズ理論

1枚の割れた窓ガラスを放置しておくことで、その地域の犯罪率が増していくと言う現象。
ネガティブな状態を放置しておくことで、「ここにはネガティブな意見を書き込んでいいんだ」と思わせてしまい、そうした意見がどんどん集まってくる状態を指します。

SNSはコミュニケーションを取るツールという特性上、心理学との相性がいいんだろうなと思います。

失敗する人は「なぜ効果的なのか」を調べたり「自分に合うか」を考えたりしない

SNSをビジネスに活かすためには、自己開示は効果的だと思います。
ラポールを築くことで伝えたいことが伝わりやすくなるし、賛同者も多くなる。

だからって、何でもかんでも自己開示すればいいわけじゃないし
心理学のテクニックが全て自分のビジネスとの相性がいいわけでもない。

失敗する人は、「これは効果的ですよ」と言う情報に触れたら、何も考えず・調べずに「そうなんだ」と思い込み、触れた情報をそのまま実践します。

「なぜ効果的なのか」や「これは自分に合うものなのか」を考えません。
ただひたすらに「有名な人が入っているんだから間違いない」とか「みんながやっているから間違いない」と思い、実践するんです。

冷静になって考えてみて欲しいんですが、自己開示ってすごーくリスキーでもあります。
自分をさらけ出すわけですからね。
あなたは、なんでもさらけ出す人のことを無条件に好きになりますか?

私は、自分の価値観と著しく合わないことをさらけだされたら、相手とラポールは築けません。
むしろ、敬遠します。

「これが効果的だよ」という情報に触れた時に、自分の頭で考えてみるという作業を必ず挟むことで、失敗のリスクは格段に減ると思います。

目的意識を持った自己開示でなければ「自分語りが好きな人」で終わる

世の中には「ぶっちゃけ話が最強」だと思っている人が、結構います。
自己開示は自分の失敗談などちょっと恥ずかしい話をすることだと思い込み、なんでもあけすけに話した後で「私は裏表がないから」と悦に入っている人を、見かけたことはありませんか?

失敗する人の多くが、相手との関係性を考えずに「ぶっちゃけ話」をします。
なぜそうするかといえば「ぶっちゃけ話=自己開示=好かれる」という公式が、頭の中に出来上がっているからなんですね。

ビジネスで自己開示をしていく場合は、目的意識を持つことが大事ですね。

何のために自己開示をするのか、そのためにはどんなことを開示すれば相手からの信頼が得られるのか、どのタイミングでの開示が効果的なのかを考えるということです。

例えばあなたが友人と会っていて「これから旅行へ行くんだ」と伝えたとします。
そのあとで、「そうだ、お土産ある!」と5キロのお米をプレゼントされたら、どう思うでしょう。
はっきり言って、迷惑ですよね。

お米のプレゼントは嬉しいけれど、もらうタイミングで迷惑に感じることもある。
自己開示も、同じです。

自分と仲良くなりたいと思って自己開示してくれること自体は、嬉しいと思います。
でもそれが初対面で、いきなり何の脈略もなく心が重くなってしまう話をされたり、全く興味のない話を延々と話されると、相手に対し良い印象は持ちません。

単なる、自分語り大好きな面倒くさい人に終わってしまいます。

自分をさらけ出し、自己開示をすることで心の距離が縮まることもあります。
でもそれは、何でもさらけ出せばいいわけではありません。

自己開示は効果的だからこそ、用法用量をしっかりと見極めつつ、正しく使っていきたいですね。

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