努力の方向性を間違えないために「信用と信頼の違い」を理解しよう

 

こんにちは、たかはしあやです。

3月も折り返しを過ぎ、いよいよ4月が見えてきました。

今月は前半がいろいろと慌しく、ようやく落ち着きました。
今はあれこれ見直しながら、基本に戻って身の回りの整理整頓に着手しています。

時間配分を見直したり、やろうと思っていつまでもできていなかったことをもう一回向き合って、今後どうするか決めたりしているので、精神的にもちょっと辛いこともあります。

でも、いつまでもずーっと「できないままで保留」していることを抱えていても自分の未来にはプラスにならないし、やりたいことをどんどん実現するためにも、定期的な整理は必要ですね。

そんな中、原点に立ち返って「信頼してもらうための信用作り」も幾つか始める予定です。
私の中では、好きなことを仕事にしていくためにはすごく大事なことだと思っています。

「信用」と「信頼」の違いについては、色々なビジネス書などにも書かれているのですが、いまいちよくわからない〜という方も多いので、今日はこのことについて書いてみたいと思います。

「信用」は自分の過去でできている

信用を辞書で引いてみました。

確かなものと信じて受け入れること。「相手の言葉を信用する」
それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。「信用を得る」「信用を失う」「信用の置けない人物」「店の信用に傷がつく」
現在の給付に対して、後日にその反対給付を行うことを認めること。当事者間に設定される債権・債務の関係。「信用貸付」

出典:コトバンク デジタル大辞泉「信用」から

ビジネスで他の人から信用してもらう、というのは2のことを指すと思います。
過去の実績や体験など、何かしらの事実に対しての評価が「信用」につながります。

つまり、信用は「自分の過去の成果」でできているもの。

そしてこの「自分の過去の成果」が「信頼」を勝ち取るために必要不可欠なんですね。

「信頼」は未来への期待でできている


同じように、信頼も辞書で引いてみました。

[名](スル)信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。「信頼できる人物」「両親の信頼にこたえる」「医学を信頼する」

出典:コトバンク デジタル大辞泉「信頼」から

信頼は信用に対して、結構曖昧です。
なぜかというと、未来のことだからです。

未来のことは誰にもわからないし、不確定で不確実です。
だからこそ、信用さえしっかりしていれば、信頼はしてもらいやすい。

とはいえ、あくまでも「信頼される確率が上がる」だけ。
必ずしも信用があるからといって、信頼できるかどうかは別なんです。
それでも、確率が上がるなら絶対にやっておいたほうがいいですよね。

ちなみに、信用の確保が何故「確率が上がる」だけで「絶対ではない」かというと
人は信用にプラスして、自分の勘やフィーリングで相手を信頼するかどうかを決めるからです。

いくら過去の実績や体験がたくさんあっても、優れていても、会って話したときになんとなく違和感を感じると、仕事を任せることをためらいます。
でもこのためらう気持ちって、自分の勘みたいなもの。
不確定で不確実なものです。

でも、相手の勘やフィーリングは、信用を築くことに比べると狙いにくい。
また、物事の判断は一人でないことも多いし、人それぞれに勘やフィーリングが違います。

なので、信用を築くことに力を注ぐことをお勧めします。

信用なくして信頼を獲得することはできない

信用と信頼、似ている言葉だけどちょっと違うというのは、おわかりいただけましたか?

私は、起業してからこの違いについてかなり意識して行動しています。
何かやりたいことがあって、信頼してもらいたい人や団体があったときには、まず「信用をどうやって作るか」を考えて行動しています。

たとえそれが時間がかかることであっても、本当にやりたいことに必要なら取り組みます。
だって、信用が無ければ、信頼を獲得することはできないんですから。

でも、そのおかげで起業して8年目を迎えられています。

地方に住んでいてお金もコネも何もなかったけれど、何かしら私にチャンスをくれる方に出会えて、いろいろな経験を積むことができました。
技術も荒削りだし未完成なところもあるけれど、信頼していただいてお仕事を任せて頂いています。

反対にすごく真面目で一生懸命なのに、なかなか信頼してもらえない方もいます。
技術も素晴らしい、でも信頼してもらえない。

その理由は明確です。
いきなり信頼してもらおうと頑張ってしまうから。
信用を作る過程をショートカットして、いきなり信頼してもらうための行動をとるからです。

先ほども書きましたが、信頼には信用が絶対必要です。
信頼してもらうためには、相手の信用を満たせるものを自分が用意できなければならないんです。

それには、相手に興味を持つこと。
相手の基準に興味を持つこと。

相手の基準に興味がなく、ひたすらに「自分は信頼に値する人物だ」と訴えても、なかなかうまくいかないんです。

信用は小さなことからコツコツと

もしもあなたが、頑張っているのになかなか信頼を得られないと思っているのであれば、相手の基準を満たした信用を作れているのかを見直してみてくださいね。

ちなみに信用は、必ずしも華やかで素晴らしいことばかりではないです。
地味で誰でもできることだって、大きな価値になることがあります。

例えば私が一定の信用を作るためにやっていることは

・一定期間続けること

・相手がちょっと面倒だと思うことを代わりに手がけること

・定点観測をすること

・疑問はすぐに調べること

・一貫性を持つこと

・裏切らないこと

などの本当に地味なことばかりです。

好きなことを仕事にしていくためには、信頼される力はとっても大切。
私はこれからも、信頼してもらうために信用をコツコツ築いていこうと思います。

*******************

楽しく働くための考え方がわかるメールマガジン
たのしいしごとラボラトリー

ハンドメイドを仕事にしたい人のメールマガジン
お仕事ハンドメイドへの道

たかはしあやのLINE@
たかはしあやのラボラトリー通信