北海道胆振東部地震時に札幌で被災したひとり暮らし24時間レポート

地震 ペットボトルライト

 

こんにちは、たかはしあやです。

 

すでに報道でご存知の方がほとんどだと思いますが、6日の深夜に北海道で起きた地震によって、甚大な被害が出ています。

私はたまたま起きていて、ちょうど「寝なきゃ」と思ったときに突然の大きな揺れ。

私のマンションは比較的新しいので、多分倒壊しないようにあえて揺れるような構造になっているんだと思うのですが、体感したことのないようなすごい揺れで、びっくりしました。

 

その後も余震は続き、眠れないままに朝を迎えました。

朝5時頃に一度マンションから徒歩で近隣のコンビニに買い出しに行き、11時頃再び、今度は自転車で近隣の様子を探索に。

徒歩圏内にすすきのや大通エリアがあるんですが、観光客や出張で来ている方々が、キャリーケースを片手に途方に暮れている様子をたくさん見かけました。

 

地震 すすきの

 

災害に慣れていない街、札幌

 

札幌生まれ、札幌育ちの私。

実は札幌は今まで大きな災害が起きないエリアでした。

北海道では日高や釧路など、海の近いエリアでは大きな地震が起きることも多いですが、内陸部はせいぜい震度3くらいなもので、今回のような震度5などは全くの想定外。

なので、地震の備えなども、万全ではないエリアだと思います。

もちろん私も例外でなく、懐中電灯なども用意していませんでした。引っ越したこともあり、災害に役立つ備蓄などもほとんどしておらず、猛反省しました。

 

知人から「大きな地震が来てもおかしくないから、飲み水の備蓄とお風呂のお水はすぐ抜かず貯めたまま寝るように」と言われていたので、それだけはやっていました。

幸い私の家は断水はなかったんですが、札幌でも断水しているところはたくさんあったので、災害の備えは大事だと思いました。

 

一日中サイレンが鳴り響く体験は生まれて初めてで、音からも不安を感じるんだというのは大きな発見でした。

 

停電した1日の過ごし方〜午前中

 

地震が来て30分〜1時間ほどで停電しました。

電気がない生活は、それはそれは不便です。

私はモバイルバッテリーに少し充電が残っていたのと、ノートPCがフル充電だったので、そこから電源を取ることで、スマホは使える状態でした。

停電してからというもの、頼みの綱はスマホだけ。

両親と妹一家から連絡が来て、ホッとしました。

友人から、4時間後くらいから携帯の電波が繋がりにくくなると言われていたので、まずはその日の仕事の予定のキャンセルの連絡などをしました。

その後やはりネットが繋がりにくくなりました。停電も辛いですが、ネットに繋がらないのはさらにダメージでしたね。

地震から約2時間後の朝5時頃に、意を決して外へ。

エレベーターが止まる中、真っ暗な階段をスマホの光で降りて行きました。

オートロックなので、誰かが手動で扉を開けた形跡が。そこから歩いてコンビニへ。閉まっているところと、開いているところがありました。

開いていたセブンイレブンは、真っ暗闇に長蛇の列。おにぎりやサンドイッチはなく、私はスパゲティや菓子パン、お菓子などを買いました。

コンビニの周りにはたくさんの人。

みんな事態の深刻さに、ちょっと笑ったりもしていました。不謹慎に思えるかもしれませんが、緊迫していると些細なことで喧嘩になりそうなので、逆にちょっとおどけたくらいの方が、いいんじゃないかとすら思いました。

地獄の階段を登り、自宅へ。

流石に疲れたのか、少し眠れました。

その後11時頃、再び階段を降り、自転車で外へ

商業施設はすべて臨時休業、地下鉄や電車もストップしています。

地震 マクドナルド

ススキノにある商業施設「ラフィラ」前では、仮設の販売が。

ミネラルウオーター、お茶、カップラーメン、バナナが売られていました。

地震 ラフィラ

 

近所のスーパーは2軒ともディズニーランドのアトラクション待ちと見間違うほどの長蛇の列でした。

コンビニは閉まっているところも多いですが、一部開いているところも。

長蛇の列には変わりありませんが、スーパーに比べると全然短いです。

ただすべて現金精算なので、普段お金を持ち歩かない人は相当困っていました。私はたまたま支払いなどもあるので、ある程度現金を持っていたんですが、数人で1000円の予算・・・みたいに相談している人もいて、こういう時のために現金もおうちに用意することの大切さに気づきました。

セイコーマートでお菓子や飲み物、ライター、手ピカジェルやトイレットペーパー、ウエットティッシュなどを買い、また地獄の階段を登り自宅に戻りました。
地震 買い物

 

停電した1日の過ごし方〜午後から夜

自宅に戻ると、夜のことを考えました。

一番家具の少ない、寝室で過ごすことに決めて準備をしました。

地震 寝室

リビングからテーブルを持って来て、ベットのそばに配置。

貴重品のリュック、すぐに使いそうなものはボックスにまとめ、PCを配置。

ドレッサー側には、食べ物類を。
暗闇でも手探りしやすいように、床におきました。

家にあった缶詰類も一緒に保管。

ここだけ見ると、パーティーかキャンプです。

リビングと仕事部屋は、倒れそうなものは寝かせ、食器類はすべて棚にしまいました。

扉は紐で縛っておきました。

念のため、お水も汲みました。

カーテンはレースのみで閉めず、この状態で、夜を待ちます。

 

停電した1日の過ごし方〜夜から朝へ

 

17時ごろから暗くなり、18時には部屋は真っ暗に。

懐中電灯はなかったんですが、動画で紹介したスマホ用のLEDライトが3つあり、それがとても役立ちました。

警視庁で紹介されていたペットボトルを使ったライト照明にして、キャンプのように夜を過ごしました。

 

地震 ペットボトルライト

準備をしていたせいか、ひとりでも不安になることが少なかったです。

遅いながらも夜になるとネットは復活して来て、連絡を取りあえたりSNSを見ることができたりしたので、たまにある余震にはビクッとなりましたが、比較的安定して過ごせました。

幸いお水は止まっていなかったので、トイレも普通に使えました。

 

ただ、やはり「電気復活したよー」という書き込みをみると「自分もそろそろかも!」と思いちょっと期待しちゃいましたが、そこは仕方がないですね。

結局私のところは、今日の8時前頃に電気が復旧しました。
電気って素晴らしい。夜通し作業してくださった皆様、ありがとうございます。

 

復旧してすぐ、充電をしたりクライアントさんに連絡をしたりして、今に至ります。

まだこれからも大きな揺れがくることが予想されるので、ガスコンロなど必要なものの買い出しに行きたいところですが、恐らく今は人でごった返していると思うので、今日はとりあえず外出せず家で過ごしたいと思います。

冷蔵庫は開けないように、というツイートを見て、冷蔵・冷凍庫を1度ずつあけただけにしていたら、なんとかギリギリ、中のものはもちました。(一部柔らかくなっていたものも)
24時間以上なんとかもってくれました。大事ですね。

念のため今日からは冷蔵・冷凍庫の材料と購入したパン類ですごし、食料品の購入は最低限にとどめようと思います。

 

災害と縁が薄かった札幌ですが、今回のことで確実に防災意識が高まったと思います。

悲しいことではありますが、人間って自分の身に降りかからないと、なかなか行動しないもの。ただ、気づいたら即行動することが、大事だと思います。

私もこの気持ちを忘れず、落ち着いたら防災関連をしっかり整備して有事に備えたいと思います。

 

スケジュール変更などでご不便をおかけした皆様、ご協力ありがとうございます。

今日からは通常通り営業しますので、よろしくお願いします。

 

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